なぜ、大学名を変更するのか?
大学の名称が過去30年間で100校以上が変更しているのをご存知でしょうか?
一見、こんな大学あったっけ?と新しい大学のように感じますが、実は「名称が変わっただけ」というパターンが多いです。なぜ、大学が名称を変更するかと言うと、大体下記の7パターンが当てはまります。
- 経営者が変わり新しい大学に変わった。
- 系列校と統合して総合大になった。
- 新しい学部増設で現行の大学名が適さなくなった。
- 大学のイメージを変えようとした。
- 私立大学から公立大学に変更した。
- 女子大から共学の大学にした。
- 都市名や地名で大学所在地をアピール。
実際、大学名を変更した大学を挙げると、
- 日本橋学館大→開智国際大(2015年)
- 道都大→星槎道都大(2017年)
- 京都学園大→京都先端科学大(2019年)
- 武蔵工業大→東京都市大(2009年)
- 宝塚造形芸術大→宝塚大(2010年)
- 足利工業大→足利大(2018年)
- 東北薬科大→東北医科薬科大(2016年)
- 藤田保健衛生大→藤田医科大(2018年)
- 松山商科大→松山大(1989年)
- 高千穂商科大→高千穂大(2001年)
- 金沢経済大→金沢星稜大(2002年)
- 鳥取環境大→公立鳥取環境大(2015年)
- 山口東京理科大→山陽小野田市立山口東京理科大(2016年)
- 成美大→福知山公立大(2016年)
- 諏訪東京理科大→公立諏訪東京理科大(2018年)
- 尾道大→尾道市立大(2012年)
- 金沢女子大→金沢学院大(1995年)
- 静修女子大→札幌国際大(1997年)
- 鹿児島女子大→志學館大(1999年)
- 文京女子大→文京学院大(2002年)
- 東海女子大→東海学院大(2007年)
- 文化女子大→文化学園大(2011年)
- 東京純心女子大→東京純心大(2015年)
- 広島文教女子大→広島文教大(2019年)
- 八代学院大→神戸国際大(1992年)
- 親和女子大→神戸親和女子大(1994年)
- 松蔭女子学院大→神戸松蔭女子学院大(1995年)
- ノートルダム女子大→京都ノートルダム女子大(1999年)
- 光華女子大→京都光華女子大(2001年)
- 那須大→宇都宮共和大(2006年)
- 東邦学園大→愛知東邦大(2007年)
- 京浜女子大→鎌倉女子大(1989年)
- 秋田経済法科大→ノースアジア大(2007年)
- 福岡経済大→日本経済大(2010年)
- 近畿医療福祉大→神戸医療福祉大(2013年)
- 北海学園北見大→北海商科大(2006年)
- 近代姫路大→姫路大(2016年)
- 鈴鹿国際大学→鈴鹿大学(2015年)
- 奈良産業大→奈良学園大(2014年)
- 北海道工業大→北海道科学大(2014年)
- 聖路加看護大→聖路加国際大(2014年)
- 常葉学園大、浜松大、富士常葉大→常葉大(2013年)
- 近畿医療福祉大→神戸医療福祉大(2013年)
- 八戸大→八戸学院大(2013年)
- 文化女子大→文化学園大(2011年)
- 中京女子大→至学館大(2010年)
- 京都創成大→成実大(2010年)→福知山公立大(2016年)
- 宝塚創成大→宝塚大(2010年)
- 群馬社会福祉大→群馬医療福祉大(2010年)
- 武蔵工業大→東京都市大(2009年)
- 大同工業大→大同大(2009年)
- 呉大→広島文化学園大(2009年)
- 名古屋造形芸術大→名古屋造形大(2008年)
- 明治鍼灸大→明治国際医療大(2008年)
- 四天王寺国際仏教大→四天王寺大(2008年)
- 近畿福祉大→近畿医療福祉大(2008年)
- 順心会看護医療大→関西看護医療大(2008年)
- 第一福祉大→福岡医療福祉大(2008年)
- 浅井学園大→北翔大(2007年)
- 秋田経済法科大→ノースアジア大(2007年)
- 東海女子大→東海学院大(2007年)
- 東邦学園大→愛知東邦大(2007年)
- 関西鍼灸大→関西医療大(2007年)
- 萩国際大→山口福祉文化大(2007年)→至誠館大(2014年)
- 第一経済大→福岡経済大(2007年)→日本経済大(2010年)
- 英知大→聖トマス大(2007年)→廃校
他にも、名古屋大と岐阜大が統合した「東海国立大学機構」を設立したり、静岡大と浜松医医療科大が統合して新大学を設立予定、小樽商科大と帯広畜産大と北見工業大も、奈良教育大と奈良女子大も新法人を創立するみたいです。
私立大学は有名な難関大学以外は「玉石混交」と呼ばれても仕方ありません。廃校になっている大学もあるように大学まで進学したけど、あんまり意味がなかったというふうにはなりたくないですね。
そう考えると、お父さん、お母さん世代の大学における背景があまりにも違います。
子供の数が半分に減り、大学の数は倍近い状況ですから、大学側も生き残りをかけた新しい戦略が必要です。今後、昔では考えられなかった経営改革がドンドン進んでいくことは間違いありません。