大学の嘘を見破れ

国家資格合格率100%は本当か?

 

大学に限らず専門学校でも国家資格合格率100%を謳い文句にしている学校をよく見かけますが、実態は、学生にその試験によく似た模擬試験を受けさせ、その試験に合格できる可能性の高い学生しか進級させないという操作をしていたりしています。まぁ、昔からよくある手法の1つですね。

 

極め付けは、その試験を受けないことを確約すれば進級・卒業をさせていた学校もあるらしいです。

 

つまり、国家資格合格率100%というのは、合格確実な学生だけ受験させるだけのこと。そこの学校に入れば誰でも合格できるというわけではありません。

 

 

同じように就職率100%も怪しい

 

卒業後は、正社員へ100%就職保証します!という宣伝文句がある学校があります。でも、どこの会社でどんな職種なのかを具体的に述べていないんですよね。

 

日本に個人事業主を除く法人会社は170万社あります。そのうち上場企業は全企業の約0.2%に当たる3500社程度。170万社のうち、学歴不問、誰でも採用できる会社は星の数ほどあります。

 

また、就職率が高い大学ほどいい大学というわけではありません。例えば東京大学。実は、東大の就職率は低いんです。特に理系学部。なぜなら大学院へ進学するからですね。また、外国語に強い大学は卒業後、海外留学や長期海外インターンに参加したり、芸大はフリーランスで働いたり個人事務所に所属したりと就職率が悪いんですね。

 

それから、就職率の高さを誇っていても、就職決定社がどれだけいるかによります。仮に、就職希望者が100人いたとします。そのうち、就職決定者が60人なら、就職率は60%。しかし、卒業間近になっても就職が決まらなくて、就職を諦めた学生40人を「就職を希望しなかった学生」にしてしまえば、就職率100%になるんですね。

 

 

大学パンフレット

 

わかってるとは思いますが、パンフレットに登場する先輩らしき人物は、モデル事務所から派遣されたプロのモデルであることが多いです。最近は、在学生を用いる大学も増えてきましたが、在学生でも選び抜かれた学生であることに変わりません。

 

普段見かけるはずのガラの悪い学生は全くおらず、好感度の高い学生ばかりがパンフレットに映っているのが普通です。

 

多くの私立大学では、大学案内やビデオは広告代理店に注文し、学部案内などの文章やキャッチコピーをプロのライターに作ってもらい、芸能事務所からモデルを派遣してもらって制作しています。

 

よく見る日本人学生や留学生が学長と懇談の様子。いかにも国際的な雰囲気がして、入学したなら、アメリカ人やイギリス人の友達ができるような気がします。しかし、こうした光景が日常である大学は決して多くなく、欧米系の留学生や教員に謝礼を払って撮られた写真であることが多いんですね。

 

大学も学生を集めることが出来なければ補助金ももらえないし、倒産してしまう時代です。真っ赤な嘘とは言いませんが、情報を操っている、相手に誤解を招くような言い方をしている。というのを覚えておきましょう。

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